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Cardマニュアル

Card(カード)でスライドショー

card-entry.jpg
Cardの入力フォーム

Cardモデルの特徴

Cardデータモデルは、CMSのデータベース機能を活かしつつ、PowerPointのスライドショーや紙芝居のようなページめくりを可能とするものです。もちろん表示にはWebブラウザを使うので、高度なプレゼンテーション効果は望めませんが、主に静止画像に説明文を加えたような、シンプルなスライドをスピーディに制作できるように企画されました。

他のデータモデルでは通常、ひとつのカテゴリーに属する記事は同じページ内に一括表示されますが、時には100ページも必要なプレゼンテーションには不向きです。Cardモデルではひとつのカテゴリーに属する記事はカード番号によって表示がコントロールされるので、100ページ分の記事を20ページ×5カテゴリーのようにまとめることが可能となります。

誘導型のコンテンツ

Webの基本は、閲覧者が自由にコンテンツをメニューから選択できるところにあり、そのような自由度が高いサイトが良いサイトとされていますが、教育を目的とした場合、特に難しい概念を説明するときに、閲覧者の理解度に応じたページの分岐が必要なケース(古くはクラウダーのティーチングマシン)があります。また教育用でなくても、制作者の意図でコンテンツの流れを限定的な選択肢で制御したいというケースがあります。実例として「金城霊沢の秘密」では、ek-MyWEBのパーソナル版を改造した特別なプログラムを使っていましたが、Cardモデルならそのような、いわば閲覧者を誘導するタイプのコンテンツを、ずっと容易に制作できます。Webコンテンツにおいては、ページのボリュームが大きすぎると隅々まで目が届かないという問題がありますが、ブラウザの1画面程度の大きさにページのボリュームをまとめることで、ずっと制作者の意図が伝わりやすくなります。

CMSでプレゼンするメリット

PowerPointでプレゼンする場合、オフラインで制作して、そのファイルを持ち歩くというスタイルとなるのが一般的です。これではセキュリティ上の問題が生じます。また情報の精度や鮮度が落ちてしまいます。CMSならばオンラインで制作するのでセキュリティ管理はずっと容易となり、データベースと連動するので情報の精度鮮度を落とすこともありません。また制作ワークを複数のスタッフが分担することで、全体の生産性が向上します。

カードを構成する要素

カードとは1個または複数の記事のグループを意味しますが、一般的なページよりもコンパクトな概念です。カードは「タイトル」と「画像」、そして「説明文」と「リンク」から構成されます。基本的に1枚のカードには1個のタイトルがあり、先頭に表示されます。Cardモデルの主役は画像で基本は1個ですが、カードの内容によっては複数個の表示を可能とします。説明文はHTML形式やプレーンテキストも可能となっています。リンクは「次のページ」のように、ナビゲーションのために用いられます。状況に応じて複数のリンク先にジャンプできるようにカードを構成できます。

CardモデルにはPowerPointのような決まった画面サイズがないので、カードを構成する記事が量的に制約を受けることはありません。記事の一部が画面からはみ出しても、ブラウザならスクロールすれば対応できます。

入力フォームの項目と画像の扱い

Pageモデルと似ていますが、画像ファイルは640x480または800x600ピクセル程度のJPEG形式として、必ずサムネイルを自動作成するようにアップロードしてください。

カード番号

カード番号は原則として連続番号とします。同じ番号の記事は同じカードに属するとみなされ、同一画面に表示されます。デフォルトの「0」番はカテゴリーの最初に表示されるので、トップメニューとして使うことができます。

表示順位

表示順位は同じカードの中で、表示する順位を決定します。通常タイトルを含む記事は、デフォルトの「0」番とします。同じ順位の場合、より新しい記事が後となります。画像が複数必要なときは、複数の記事が同じカード番号を共有し、表示順位に従って表示されます。リンク先も複数あるときは、同じようにカード番号と表示順位を設定します。

画像拡大表示

なし」とすると、サムネイル画像だけを表示します。320x240ピクセル以下の、小さめの画像を表示したいときに指定します。「あり」とすると、画面表示はサムネイルですが、画像部分をクリックするとオリジナルの画像を拡大表示します。LightBoxライブラリがインストールされていれば、アニメーション効果が得られます。なお「原寸」を指定すると、サムネイルでなくアップロードされたオリジナル画像が直接表示されます。

小見出し

説明文に見出しをつけることができます。「タイトル」はHTMLではh3タグに割当てられますが、「小見出し」はh4タグに割当てられ、本文とともに検索対象に含まれます。複数の小見出しが必要なときは、同じカード番号の新しい記事を作成します。

HTML

本文の記述モードを指定します。

なし」は通常の文章ですが、インラインタグは有効となります。

あり」はHTMLコードをそのまま流し込むときに指定します。改行にはbrタグが必要です。

プレーン」はプレーンテキストを意味し、改行は有効となります。「なし」と異なるのは、HTMLタグがそのまま表示されるところで、HTMLコード自身の説明が必要なときに指定します。

枠プレーン」はプレーンテキストの周りに枠を表示し、背景を淡い灰色で着色します。HTMLコードだけでなく、PHPやJavaなどのプログラムソースを引用したいときに指定してください。次のブロックは「枠プレーン」の例を示しています。

<html>
<head>
<title>タイトル</title>
<body>
メッセージ1<br />
メッセージ2<br />
</body>
</html>

記号リスト」は文頭に記号のついたリストで、HTMLの<ul><li>タグに相当します。本文の改行ごとに1項目となり、インラインタグが有効なので、項目の中で改行するには<br />タグを挿入してください。

番号リスト」は文頭に番号のついたリストで、HTMLの<ol><li>タグに相当します。記号リストと同様、本文の改行ごとに1項目となり、インラインタグが有効です。

*詳しくは「Pageマニュアル」をお読みください。

次のカード名

原則として、次に表示するカードのタイトルを記入します。これは画面に表示されるので、単に「次のページ」としても構いません。ナビゲーションしやすいように、「○○○へすすむ」「○○○へもどる」という書き方もよいでしょう。

次の番号

次に表示するカードの番号を記入します。同じカテゴリーに属する、指定するカード番号へジャンプすることができます。異なるカテゴリーに属するカード番号にジャンプするには、次のようにページ(カテゴリー)番号とカード番号を記述します。(カテゴリーが42、カードが15の例、1.2_RC1より)

page=42&card=15

*外部のURLを「http://」から記入することもできます。この場合は別のウインドウが開かれます。

複数の分岐先を指定する方法

「カード番号」「表示順位」「次のカード名」「次のURL」の4項目だけ記入した、新しい記事を作成します。

配置

投稿する記事単位に、「中央揃え」「右揃え」を指定できます。項目の全てに適用されるので、例えばタイトルは「左揃え」、写真は「中央揃え」、本文と次のカードリンクは「左揃え」と細かく指定したい場合、少なくとも3個の記事に分割して投稿する必要があります。投稿済みの記事を分割するには「記事COPY」で、記事を複製するという方法があります。

*プレーンテキストは常に「左揃え」となります。

Cardの編集

カードを一覧する

編集者以上の権限でCardモデルのカテゴリーを開くと、1枚のカード単位で編集できますが、一番下に「カードを全て表示する」というリンクが表示されます。これをクリックすると、そのカテゴリーに属する全てのカードの記事がカード順で表示されます。このとき画像は全てサムネイル表示(拡大あり)となります。

リンク切れを回避する方法

Cardモデルで一番困るのはリンク切れが生じることです。そのリスクを回避するには、はじめに「タイトル」だけのカードを連続番号で作成します。カードが30枚あるなら「29」、またはメニューを含めて「30」が最終番号となります。それから画像や説明文を付け加えます。そのとき各カードの「次のURL」を最終番号以内とすれば、少なくともリンク切れのおそれはなくなります。

カード単位の編集

新しい番号のカードを作成(新規投稿)すると、その後はそのカードと同じ番号の記事だけが画面に表示されます。また作成済みのカードを編集するには、そのカードへのリンクをたどるか、カード検索を行って目的のカードを表示させます。カードを構成する記事が複数あるときは、「記事編集」ボタンも複数表示されるので、個別の記事を編集できます。

記事のCOPYを作る

同じような形式の記事を作成するとき、またはひとつの記事を「左揃え」と「中央揃え」に分けたいとき、編集画面で記事の先頭部の「記事編集」に並んで表示される「記事COPY」をクリックします。すると入力フォームに同じ内容が表示されるので、必要な項目を修正して「新規登録」をクリックします。表示順位が乱れないようにするには、全く同じものを複製して、画面表示を確認してから、個々の記事を編集します。

Cardモデルに適したテーマ・スタイル

Cardモデルの特徴を生かすには、640x480ピクセル程度の画像を原寸で表示できるような、余裕のある画面レイアウトが必要です。テーマバンクにあるdefault2(オプションダウンロード)などをお勧めします。

サイトのトップをカードから始める方法

実際のカードカテゴリーを1番(HOMEの次)として、そのカテゴリーのトップカードを完成させておきます。次にそのカードをブラウザを使って「ソースの表示」からHTMLコードを得ます。それからその中のcontentディビジョンの、内側のソースコードをコピーして「ek-Index.php」に貼り付けます。するとサイトのトップページ(カテゴリー0番のトップ)がカテゴリー1番のトップページと同じになります。

*バージョン1.1_RC3から、カテゴリー0番にデータモデルを設定できるようになりました。「メニュー構成マニュアル:特定のデータモデルを適用する方法」をお読みください。既にカテゴリー0番以外でCardコンテンツを作成してある場合は、「メニュー構成マニュアル:カテゴリー番号の変更」で0番にまとめて変更できます。

Cardの印刷とプレゼンテーション

レジュメ用表示

Cardモデルのカテゴリーを開くと「レジュメ用表示」というリンクがページの右上に現れますが、ここをクリックするとレジュメに適したコンテンツ部分のみが、別のウインドウに表示されます。さらに「次のカード」のように、カードの中のリンクをクリックすると、次のカードもやはりレジュメ用のまま表示されます。簡単なスライドショーも可能ですが、この機能を積極的に活用すれば、カード単位のレジュメの印刷が楽になります。

プレゼン用表示

Cardモデルのカテゴリーを開くと「プレゼン用表示」というリンクがページの右上に現れますが、ここをクリックすると、コンテンツ部分のみが画面に表示されます。「レジュメ用表示」と異なるのは、ナビゲーションリンク以外の文字を大きくしていることです。さらに「次のカード」のように、カードの中のリンクをクリックすると、次のカードがやはりプレゼン用のまま表示されます。

この機能にブラウザの表示拡大機能を組み合わせると、プロジェクターで画面を投影するときに、PowerPointのようなスライドショーが可能となります。なおレジュメ用とプレゼン用のスタイルシートは「テンプレートの編集」メニューから編集できます。

Cardの検索

検索結果をカード形式で

Cardモデルのカテゴリーの最下部に、カード専用の検索フォームが用意されています。検索結果としてキーワードを見出しに含むカードが、カードイメージで表示されます。カードが大量にある場合、どのカードがどこのカテゴリーに属しているか、わからなくなりますが、そのような困ったケースにおいても、キーワードで検索すれば容易にカードのありかを探し当てることができ、しかもすぐスライドショーを継続できます。このような操作はPowerPointでは、ほとんど不可能です。

記事のリナンバー

表示順位のつけ直し

記事が増えてくると、余裕をもって表示順位を決めたつもりでも番号が混みいってきて、新しい記事を投稿しづらくなります。そのようなときは編集モードでページの最下部に表示される「このカードの記事をリナンバー」ボタンをクリックしてください。すると記事の表示順位が未公開記事を含めて、0から始まる偶数の連続番号につけ直されます。

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